砥部町出身。STUDY BASEミライ∞ラボ スタッフ、水谷一美さん(48歳)



 

水谷一美さん(48歳)※取材時の年齢

  • 仕事 :STUDY BASEミライ∞ラボ(株式会社ミライ・ラボ)スタッフ
  • 出身地:伊予郡砥部町
  • 居住地:松山市

どんな仕事をしているんですか?

ひとみさん

ミライ∞ラボという「教えない塾」で働いています。「教えない」というのは、子供たち自らが目標を決め、毎日や毎月の行動を決めるということ。そのため、塾の時間や勉強する内容も子供たち自身が自分たちの立てた目標に沿って考えるんです。

生徒は約30人、小学校高学年から高校生まで年齢層も幅広いです。例えば、理学療法士の夢を持つ男の子は、わけあって高校を中退しましたが、数か月前にミライ∞ラボに出会い、17歳で高卒認定の資格を取得。今でもアルバイトでミライ∞ラボの学費を稼ぎながら、新たに大学進学も可能かもしれないと夢をパワーアップさせています。夢への道が一つではないということは、その姿を見た後輩たちの世界も広げてくれますよね。

私たち先生だけではなくミライ∞ラボの環境すべてを通じて、子どもたちのワクワクの刺激をしています。

1日のスケジュールを教えてください。

ひとみさん

大学生、高校生、小学生の3人の子供がいます。仕事・家事・育児の両立で意識しているのはメリハリ。家事は最短でやる、子供との時間では携帯を触らない、SNSは子供の就寝後にまとめてチェックするなど、それぞれの時間を決めています。一方、日課である朝ドラを観ているときは自分の時間!誰からも声をかけられないくらい集中していますね(笑)。

それでも自分の中でたまにストレスが溜まったときは、動かない日を作ったり、逆に思い立って飛行機に乗ることも。今、自分が何を求めているかを考え、自分で自分の機嫌を取ることを大事にしています。

なぜ今の仕事を選ばれたんですか?

ひとみさん

子どもたち一人一人が幸せだと思える毎日を作りたいと思ったからです。幼い頃から、将来の夢は幼稚園教諭。幼稚園教諭の経験を経てからも、おもちゃ屋を経営したり、企業や病院のキッズコーナーをコーディネートしたりと、これまでずっと子どもたちの成長に関わる仕事をしてきました。

元々子ども好きだったのもありますが、ここまでのめり込んだきっかけは、長女が産まれたこと。近くにいる大人の影響を100%受けて成長する赤ちゃんを見て、私たち大人一人ひとりが、子どもの成長にダイレクトに関わることを痛感したのです。

中でもミライ∞ラボは、まさに子どもの成長にダイレクトに関われる場。代表の浅岡とすっかり意気投合し、子どもたちの生きる力を育むために、ここで私の余生のエネルギーをつぎ込もうと決めました。

2019年10月からは浅岡と共に、愛媛のすべての子供たちに幸せになってほしいと、「えひめ未来の学校~愛媛の教育を科学する」がコンセプトの「ひめスク」という団体を立ち上げています。

仕事の面白さはなんですか?

ひとみさん
子どもたちに毎日会えることです。子どもは本当に予想外の動きをするので(笑)。昨日はこうだったから、今日はこうしてみようかな、と色々考えることが楽しいですね。先生っぽくないのがいいのか、子どもたちも近所で会うと「ひとみさーん」と駆け寄ってくれるのが嬉しいです。

そんな子どもたちとの触れ合いで気付いたことや学んだことなど、少しでも子育てに役立つ情報を伝えたいと、LINE@で保護者の方やミライ∞ラボに関わる方々に情報配信をしています。お母さんたちからは、「ハッとしました」っていう声を頂くこともありました。

これからも、親でも先生でもない「親戚のおばちゃん」のような立場として、少しでも子どもたちや保護者の方が子どもと一緒の人生を楽しめるきっかけになればいいなと思います。

これまでの人生について教えてください。

優等生だった子供時代

絵に描いたような優等生でしたね(笑)。長女で4月生まれ。そのため、周りの子よりも出来ることが多く、いつの間にかキャプテンやリーダーを任されていいました。中学生にもなると周りとの差もなくなり、期待に追いつくために努力することに息切れし、心が折れた時期もあったんですけどね(笑)。

しかし、そのときに培われたおせっかい気質と人の世話が好きという性格が相まって、幼い頃から将来の夢は保育士。高校卒業後は、保育課程のある東雲短期大学保育科に進学しました。

やりがいを感じていた幼稚園教諭時代

幼児教育を勉強をするなかで、幼稚園教諭とは子どもと遊ぶだけではない、「彼らの命と心を預かる仕事」だと気付きました。そのため、結婚で退職するまでの6年間はやりがいをもって働けましたね。

第一子の出産後は、自分の食べるものや見るものが子どもに影響することを感じ、これまで以上に子どもを取り巻く環境に興味が高まりました。その中で「周りにいるお母さんたちが、意外にも子供との遊び方を知らない」ことに気付き、幼稚園教諭時代の経験も活かせると、育児サークルで遊び方を教えていました。

がむしゃらだった経営者時代

子どもの発達と遊びを勉強する中でシンプルな「ヨーロッパの木のおもちゃ」の良さに気付き、砥部町に託児ルームを併設したおもちゃ屋を作りました。シンプルなもので遊ぶと子どもはさらに育つんですよね。子どもを預けられる場所として親御さんからは好評でしたが、経営面では思うようにいかず、離婚と重なったこともありお店を閉めました。

しかしその後も、おもちゃをネットショップで売ったり、病院の託児ルームや銀行のキッズコーナーをコーディネートしたり、キッズ向けイベントの企画運営をしていました。

オーガニックコットンライフアドバイザー時代

社会貢献は得意だけど、経営に結び付けられないのがネックだと感じていた頃、オーガニックコットンの第一人者、社会企業家の渡邊智恵子さんに出会いました。

その後、渡邊さんのご縁で松山にあるオーガニックコットンのお店を任せて頂けることになり、「お客様一人一人に向き合い、その人に寄り添った提案をすることが大切」など、様々なことを改めて学びました。その経験を経て、60歳までにもう一度子どもに関わる仕事で愛媛の子どもたちの役に立ちたいと思い、ミライ∞ラボに入社しました。

ひとみさんを表す、価値観を教えてください。

ひとみさん

「すべてのものに 枠はない」

性別も年齢も関係なく、全ての人の可能性が無限大だと思っています。

私自身、これまで様々なことに挑戦してきました。その分、失敗もしたんですけどね(笑)。しかし、失敗したって、色々なことがあるからこれだけ楽しいんだよと常日頃から胸を張って生きています。その姿から「枠にとらわれずに挑戦すれば、全ての経験が人生の糧になる」ということを、子どもたちに伝えていきたいですね。

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