宇和島市出身。ドイツ・アイリスト、石城戸知佳さん（29歳）②

2017年3月、語学学校に行こうと思って道を歩いていたんですが、その時に道に迷っていたのが彼です（笑）ドイツ人って、日本の男性に比べてめちゃくちゃおしゃべりなんですよ。私は学校に行かなきゃって言ったんですが「もっと話したいから連絡先教えてよ」と。そしたらありえないくらい連絡してきて、私が落ちた感じです（笑）

結婚が決まったのは付き合ってすぐですね。ちょうどアイリストとして独立するかどうかのタイミングで、お客様伝えに色んな国からオファーがきたんです。ドイツにいるのか違う国にいくかで彼に相談したら「ドイツを去るってことはこの恋愛が終わることだ。終わりにしたくないから結婚しよう」と言われました。悩みましたがそのオファーを断って、LINEのTv電話で両親に結婚の報告をしました。

そうなんです（笑）付き合ってるのは言っていましたが、結婚となるとやっぱり驚いていましたね。結婚が決まったのが9月で、その翌年の3月に宇和島に一緒に帰りました。愛媛からドイツに帰る際、両親と彼がハグをしていたのがじんと来ましたね。

またドイツ式の結婚は、書類を提出して国からOKが出れば、役所で式を挙げその時にサインもします。それが今年の5月9日。その時に両親同士が初めて会いました。
両親は英語もドイツ語も話せないので緊張していましたが、うちの母が「今後ともよろしくお願いします」と言ったときに、旦那さんの母親が「もちろんよ。だって家族ですもん」って言ったんです。母が大泣きするのを見て、私も感動しましたね。

暮らしやすいですよ。ユーロ圏でも日本とドイツは感覚が近いですね。待合せにも何分遅れるとか連絡します。逆にイタリアやスペインはマイペース。南だからか穏やかなのかな（笑）

またデュッセルドルフでは、移動は基本電車ですが、食べ物も安いですし、携帯料金も月4000円とかです。そのため基本的に自炊ですね。彼がビーガン（動物性のものを食べない）なんです。初めは何それ？と思いましたが、彼が基本的に料理を作るので、逆に私も健康になっている気がします（笑）牛乳が食べられないので、自家製パンもアーモンドミルクで作るんです。

都心なので、家賃は高いですかね。ただ日本と比べて広いです。
また、ドイツ語が話せないと結構辛いと思いますね。やっぱり役所だったりはドイツ語なので。そのためドイツ語学校には今でも行っていますね。彼との会話は英語とドイツ語です。

あとこの前びっくりしたのは、ドイツだと蜂を殺したら罰金なんです。それも日本円で650万円！虫にも優しい国だなと驚きました（笑）

そうですね、あの時日本を出て正解だったと思っています。特にそう思えるのは、彼やその家族、大事な人との出会いですね。尊敬していますし、こんな素敵な人たちと出会えて良かったです。

実は2008年2月18日に愛媛から東京に出て、2016年2月18日に東京からドイツに出たんです。それで役所から結婚OKの連絡が来たのが2018年2月18日。びっくりですよね（笑）これこそ点と点が繋がるんだと思いました。次の2月18日が来るたびに、何があるんだろうとワクワクしますが（笑）

実は、ドイツでまつげエクステのスクールを作れたらと前職の方と話しているんです。
2016年に来た当初はまつエクってほとんど無かったんですよね。しかしこの2年間でめちゃくちゃ増えました。このタイミングで来れて本当に良かったと思っています。

今お客様の8割がヨーロピアン、1割がアジア人、1割が黒人さんですが、海外の方を施術する中で思うのは、日本の技術って認められているんですよね。また外国のサロンに比べ、圧倒的に評価されるのがサービスです。そんな日本人の技術とサービスを活かしたスクールを作りたいですね。

今思うのは、生きる道はいくらでもあるということです。自分自身、小さい頃から海外で暮らしたいと思っていましたが、選べる国がこれだけあれば、自分次第で自由に決められるんですよね。その中で、日本しか考えないのはもったいないと思います。

また気になることがあればすぐにやって欲しいですね。これを見ている皆さんがそれぞれ、気になることを見つけられたら良いなと思います。