東温市出身。黒板メーカー「サカワ」社長、坂和寿忠さん(33歳)



 

坂和寿忠さん(33歳)※取材時の年齢

  • 仕事 :黒板メーカー「サカワ」社長
  • 出身地:愛媛県東温市
  • 居住地:東京・愛媛

どんな仕事をしているんですか?

サカワさん

創業100年の黒板メーカー『サカワ』の4代目として、経営や新商品の企画をしています。

例えば、音声認識と人工知能(AI)を組み合わせた電子黒板を企画開発したり、面白法人カヤックさんとともにスマホと黒板を連動させたアプリを共同開発したり。最近は、デジタル×黒板の融合を考えることが多いです。

実は黒板は、誕生してから今までほとんど変わってこなかったんです。しかし今の子供たちはデジタルネイティブで、逆に変わらない黒板が子供たちの成長を阻んでいるのではないかと思いました。

黒板を時代や子供たち合わせて変えていく。黒板業界の枠組みを壊したいと思っています。

1日のスケジュールを教えてください。

なぜ今の仕事を選ばれたんですか?

サカワさん

黒板屋の跡取りとして生まれてきたので、選択肢はありませんでしたね(笑)

小学校の頃から将来の夢は「黒板屋」。しかし大学時代は、友人が就職活動をして将来を決めていくなかで、ゴールが見えている自分が嫌でした。

それが変わったのは、「黒板屋だけど新しい未来は作れる」と感じたからです。

入社後に、電子黒板を取り扱ったり、黒板と連動したスマホアプリを作ったりと、黒板屋でも新しいことは出来ています。今も、こんなのがあったら絶対に面白いと思ってサービスや商品を企画していますね(笑)。

一方で、いきなり自分の好きにはできないということも感じました。僕自身、入社後5年間で「国内に導入された電子黒板の4分の1を売った」という結果を出し、周りが納得する環境を作りました。自分を表現するためには、まずは結果を残す。そういう意味では、下積みも重要でしたね。

これまでの人生について教えてください。

松山での小・中・高校時代

幼い頃から詰め込み型の勉強が苦手だった一方で、図工や音楽などの0⇒1を創ることは得意でした。音楽やモノ作りに加えて、人前で話すことも好きだったので、色々な形で自分を表現したかったのかもしれません。高校生の時は、特待生だったので勉強勉強の毎日でしたが、それでも大街道でアコースティックギターの路上ライブをやっていたほどです。

一方で、小学校低学年の頃から一人旅をさせて貰ったりと、新しい経験をすること・知らないものを知ることが大好きでしたね。

東京での大学時代

東京に出たのは、今のように地方にも情報がくる時代ではなかったので、刺激があると思ったからです。言葉通り、遊びも勉強も全力で忙しい毎日を送っていましたね(笑)

実家が建築事業を始めた時期だったので、それにあわせて大学も建築学科に行きました。建築の分野でも、スケッチや模型作りというより、建物のデザインやアイデアなど0⇒1を考えるのが好きでした。授業の一環でプログラミングもしましたが、これも自分の世界を開いてくれるものだと思いはまりましたね。

東京支社の立ち上げをした新卒時代

家業を継ぐつもりだったので、新卒でサカワに入社しました。任された仕事は1年目から東京支店の立ち上げ。立ち上げ当初は売上が0なので、毎日営業の日々でしたね。

プログラミングをはじめ新しいものが好きだったため、入社当初は、黒板のアナログさが非常に嫌だったんです。しかし、国が推奨し始めた電子黒板を営業することになり、新しい商品を扱えているという思いで営業が楽しくなりました。売上もトップになり、4~5年は営業に注力しました。

他の企業様と黒板アプリを開発した時代

スマートフォンが普及し始めた時期で、黒板と連動したアプリを開発したいと思っていました。しかしアイデアはありましたが、作り方がわからなかったんです。

そのときに見つけたのが数々の面白いWEBサービスを開発していた『面白法人カヤック様』。紹介者がいなかったので、恐る恐る問い合わせをしたところ「ぜひやりましょう」と快くお返事を頂きました。「楽しそうに仕事をしているな。こういう方々と仕事がしたいな」と思える企業だったので、余計に嬉しかったですね。

このメールがきっかけで、今では、様々なサービスを他の企業様と一緒に作っています。

サカワさんを表す、価値観を教えてください。

サカワさん

『とりあえず、やってみよう』

これは会社の行動指針の1つであり、そして自分自身の指針でもあります。

僕自身、スマホアプリを開発したときに、思い切ってカヤックさんに連絡をとり人生が拓けました。

当時は、知らない企業に連絡をするだけでドキドキしていたんです。しかし、今では動かない方が怖いと思い、ひとまず気になった会社にアイデアを話に行っていますね(笑)。

誰でも知らないことをする一歩目は怖いと思います。しかし勇気を出して一歩踏み出すと、全然違う未来が開けることを感じています。

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