「色んな人とつながることで自分の世界が拡がる」人と人をデザインでつなぐ水彩画作家・上田菜央さんにインタビュー②



前回インタビューでは、絵を描くことにとことんハマった過去について教えてくれました。

今回は、上田さんの現在を彩る水彩画との出会い、そして今描いている自分の未来について伺いました。

楽しいと思うことを学べて幸せな大学生活だった

角田
ここからは、大学時代の話や水彩画との出会い、そして今後の目標などについて聞いていこうと思います。
まず、大学ではどんなことを学んだの?
上田
これがすっごく面白かったの!
服やスカート、ランプシェード(電球を覆うかさ)の製作、胸像の模写、雑誌の製作等幅広く色んな物を作ってた!
他には、木を削って自分が気持ちいいと思う形に仕上げるっていう、創作意欲がそそられるようなこともやってたね。
角田
めちゃくちゃ面白そう!
やってみてどうだった?
上田
とにかく楽しかった。
自分が楽しいと思えることをずっとできてたから、幸せな4年間だったと思う。
角田
やっぱり、大学自体の雰囲気も良かったの?
上田
山口県立大学って小さな大学なんだけど、それが自分にあってたかもしれない。
先生との距離が近くて何でも聞けたし、先生がおしゃれで面白い人ばかりで、どの先生と接するのも刺激的。
そこで学べたことが大きいし、しっかりデザインの基盤を作ってもらったから、今も自分で作れてるんだと思う。
角田
デザインを学びたい上田にとっては、すごく理想的な環境だったのかもね。
上田
今振り返ると、そうだったんだろうね。

ちょっと余談で、大学卒業時に一般的には卒業論文を書くと思うけど、私の場合は卒業製作だった。
自分が書きたい絵を10枚書いて、それを飾ってもらって卒業した。
楽しすぎて、これで卒業していいの?って思ったよね(笑)

憧れの人と仲良くなりたい

角田
水彩画には大学で出会ったの?
上田
そうだね。様々ある授業の一つに水彩画があったの。
元々興味があったし、授業を受けてみると「これをやりたい!」と思えた。
角田
運命の出会いだ。
水彩画の魅力ってどういうところ?
上田
色合いが柔らかくて、綺麗に色がなじんでグラデーションになっていくの。
何度も色を重ねると、より色が深くなっていくのが好きなところ!
角田
なるほど!
上田の絵も、色使いがすっごい優しい。
角田
水彩画に元々興味があるって言ったけど、水彩画をどうやって知ったの?
上田
憧れのイラストレーターさんが水彩画をやってて。友風子(ゆうふうし)さんっていう方なんだけど。
HPをたまたま見つけたのがきっかけだったかな?
角田
これまた運命の出会いだ。
どういうところに惹かれたの?
上田
色使いがとにかく優しい。「私もこんな絵をを描きたい!」って心底思えた。
角田
目指したい姿がはっきりしたのだろうね。
上田
友風子さんが水彩画を教えてくれるイベントが東京であったときは、わざわざ山口から行ったし、個展にも行ったね。
一緒に写真を撮ってもらったときは本当に感動!
友風子さんと友達になるのが私の夢になった。

自分の知らない世界がまだまだある

角田
就職するとき、デザインの道に進まなかったのは何か理由があるの?
上田
デザイン系の会社はいくつか面接受けたけど、ことごとくダメで…(笑)
それで、愛媛で「デザインができる人を募集しています」っていう製菓メーカーがあったから、そこにしたっていうのが理由だね。
角田
そうだったんだ。
どういう仕事をしてるの?
上田
一年目のときはチラシのデザインをしてて、今はデザインを依頼する側だね。
角田
そうなると、水彩画は仕事以外の時間でやってるのかな?
上田
そう。
大学でちゃんと学んだおかげで、今は一人でもやっていけてる。
好きだから、ずっと続けられてる。
好きでやってると、創作意欲がどんどん湧くんだよね!
最初は描くだけだったけど、今はイラストにして缶バッジやクリアファイルなども作ってる。
絵とは関係なく、粘土で箸置きを作ったりもして、本当に止まらない(笑)

角田
やればやるほど面白くなるんだろうね!
イベントにも出展してるって言ってたけど、そういう自分で作ったものを展示してるの?
上田
そう!
アイテムえひめで毎年開催されてる”手作り市”にも出展したし、去年は東京ビッグサイトで開催された”デザインフェスタ”にも出展した!
「上には上がいるなー」と思うとと同時に、「自分の知らない世界がまだまだあるな」と毎回感じるね。
角田
東京でも出展するのはすごいね!
出展してみて、どういう時が嬉しかった?
上田
来てくれるお客さんが「かわいいね!」と言ってくれるのが嬉しかった。
自分が描いた絵や作ったものを喜んでくれる時がやっぱり嬉しい
それと、出展してる他の作家さんと仲良くなれるのも大きい。
新たに生まれるつながりを大事にしていきたい

一歩踏み出すことで、つながりがどんどん増える

角田
上田の知らなかった一面をたくさん知れて、すごい楽しかった!
水彩画っていう自分がやりたいことをとことんやって、どういうことを強く感じた?
上田
やっぱり、一歩踏み出すことによって自分の知らない世界を知ることができる
これが一番かな。
自分だけの趣味でとどめることもできたけど、イベントに出展することによって色んな人が喜んでくれるし、新たなつながりもできる。
家と職場を往復するだけでは絶対得られなかった出会いだと思う。
角田
今の上田がまさに体現してることだよね。
上田
そうだと嬉しい!
あと、「やりたいことがない」「自分には無理だ」って言ってる人が世の中意外と多い気がしてる。
でも、誰でも初めはそうで、一歩踏み出すことで自分の世界が拡がる。
だから、諦めないで何でもチャレンジしてみてほしいって思う。
自分がやりたいことをやってる人は本当にカッコいいし、自分もそうありたい
角田
いいこと言う!
水彩画作家として、今後やっていきたいことは?
上田
個展を開くことが目標。絵本も書いてみたい。
自分だから描ける絵を描きたいし、自分の絵だから好きと言ってくれる人を増やしたいと思っていて、そこに来てくれる人たちとつながっていけたら最高だと思う。
愛媛だけじゃなく、色んな場所で個展を開けるようにもっと上手くなりたい。
この記事を見てくれた方に少しでも興味を持ってもらえるよう、色んな人と一緒に成長していきたいです。

上田さんの今後が楽しみになるようなインタビューをお届けしました。

一歩踏み出すだけで、今いる場所とは違った景色が待っている

そう思えるような内容になったのではないでしょうか。

”やりたいことをやる”というのは、年齢を重ねるにつれ難しく感じるようになってしまいますが、上田さんのように本当にシンプルに考えていいことのような気がしました。

このインタビューをきっかけに、また新たなつながりが生まれるとこの上ない喜びです。

上田菜央さんのInstagramアカウント

上田さんが描いた水彩画や展示会の様子、さらには日常に至るまであらゆる投稿が見られます!
ぜひ覗いてみてください♪
https://www.instagram.com/m3o1ka.n/

この記事を書いた人

角田 尭史(すみだ たかし)

松前町出身。東京のWebメディアで編集者として働く傍ら、「図解で情報格差をなくす」を目標に、図解による情報共有・意志共有を促進する活動を開始。夢は、「前向きな世界をつくる」こと
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