香川県出身愛媛大学卒業後中国で日本語教師として働く前川友太さん②



前回のインタビューでは、大学時代に中国で留学したことについてお話をしていただきました。
今回のインタビューでは、日本語教師として働く経緯や動画を撮り始めたきっかけ、留学プログラム設立などについて伝えていきます。

中国で日本語教師として生きていく選択

まいまい
ここからは留学後のお話を伺っていきます。留学後って日本で就職をされているんですか?
前川さん
日本に帰国後は卒論を書いて、東京のIT企業で就職しました。
まいまい
実は私もIT企業で働いているんですよ、奇遇ですね!!どんなことをされていたんですか?
前川さん
配属は営業だったんですけど、正直向いてないって思いましたね。見積書が合っているのか確認してお客様に提案する、何かの原因で遅延すると営業が謝りに行くの繰り返し、そこに自分の能力不足も相まって「楽しい」って思えなくて、それで2年半働いて辞めました。
まいまい
そうなんですね。私は前までSEとして働いていたので、裏で営業さんが頑張って案件をとってきてくれたり、調整してくれたりしているのは知っているので、本当に大変ですよね。日本語教師はその後なられたんですか?
前川さん
そうですね。営業はしたくないし、1人でチャレンジすることにビビってました。ですので、故郷の町と友好都市の南昌市で母親の知り合いが働いていると知り、その方が日本語教師の仕事を紹介してくれました。
まいまい
そもそも日本語教師って教育学部系を卒業しなくてもなれるんですね。知らなかったです!
前川さん
中国の就労ビザの関係上、日本での就職2年以上で年齢60歳未満、あと4年制大学を卒業していれば、基本的に申請はできるんですよ。
まいまい
そうなんですね!日本語教師として働く上でやりがいはありますか?
前川さん
他の国の方が日本語を勉強しているってかなり嬉しいことですし責任重大だなって思うんですよ。何を教えたらいいのか、どうやったら興味を持ってもらえるのかを考えて授業をやっています。それは、「笈川先生」が主催する合宿に参加して、学んだことです。笈川先生はじめ、奈弥先生、森先生、瀬口先生、崔先生、汪先生などの先生方、学生の皆様、社会人の方々には、本当に感謝しています。やっぱり生徒の日本語の上達ももちろんですけど、楽しんで勉強している生徒たちを見るときに、日本語教師としてのやりがいを感じますね。
まいまい
確かに、日本語を勉強してくれるって嬉しいことですね。前川さんの授業も楽しそうなので私も受けてみたいです(笑)
前川さん
生徒も日本通だから私より詳しい時があるんですよ。嵐が出ている番組や月曜から夜更かしも字幕で見ることができるので、日本のこともよく知ってますね。「米津玄師のLemonにハマったので歌いましょう」っていう生徒もいますね。逆に私は今日本で流行っているものが分からないので、知らなかったことを知れて楽しいですね(笑)
まいまい
日本のアニメや嵐は分かりますけど、月曜から夜更かしも見ることができるんですね!ディープな日本を知ってそうですね。

 

忙しいを言い訳にしない、自分のやりたいことは全部する

まいまい
日本語教師として働く傍、YoutubeやTickTockの動画を配信していると思うんですけど、撮り始めたきっかけってあったりするんですか?
前川さん
同僚から「一緒にやりませんか?」って言われたんです。面白そうだし何より「発信したい」っていう気持ちが強くて、同僚と撮り始めました。


動画はこのような感じです。

まいまい
日本語教師と並行して、Youtuber、TickTockerと忙しくないんですか?
前川さん
忙しいを言い訳にしたくないって思っています。周りのできる人ほど「いろんな資格とりました」や「本を1週間で50冊読んでいる」って言っているんですよ。だからこそ、日本語教師を続けながら、同僚とこれからも続けていきたいですね。
まいまい
分かります。「いつそんなことしてるの」って思いますよね。動画で発信して絶対ためになった人いますよ!!私も実際に動画見て勉強になりました。あと、中国の文化にも触れられるのもいいですよね。中国行きたくなりましたね。
前川さん
そう言ってもらえるのは本当に嬉しいです。これからも配信していきます。


 

触れてきたものすべてが世界でも誇れるものになる

まいまい
中国の留学プログラムも計画中とのことですが、どんなものにする予定ですか?
前川さん
ちょっと特殊な面白い留学プログラムにしたいですね。私2度中国に留学しているんですけど、週の半分以上、午後に授業がないゆるい感じだったんですよね。午後の時間有効活用できたなって今では思うんです。だから、その人その人に合わせて、旅行だったりいろんな会社を経験したり、普段会えないような社長や人事部の人にも会ってもらったり、とにかく面白くしたいって思っています。
まいまい
めちゃくちゃいいですね。日本ではできないことをできるのは魅力的ですね。あと、前川さんみたいに留学経験あって中国で働かれている方がいたら心強いですね。それはいつ頃やっていこうと思っているんですか?
前川さん
来年の9月頃を計画していますね。大学とも連携していく予定です。自分みたいに一歩を踏み出せるようなきっかけになればって思っています。
まいまい
素敵ですね!自分を変えてくれた留学を、今は自分で創っていっている前川さん、かっこいいです。本当に応援してます!!では、最後に愛媛の若者に向けてメッセージをお願いします。
前川さん
当たり前に思うかも知れないんですけど、中国人って「東京・大阪・北海道・沖縄」なら知っている人が多いんですけど、愛媛の存在を知ってる人ってほとんどいないと思うんですよね。でも中国には獅子舞があって、愛媛のお祭りの文化って自分の武器になるんです。中国でお祭りに参加した時に「獅子舞ちゃんと習っておけばよかったな」と思ったんですよね。せっかく習ったのに、少ししか覚えていなかったことが悔しかったです。これは無駄だろうって思うことも、いつか使える時がくると思うんです。身の回りのものを学ぶってことは、世界でも誇れるものになると思うんです。だからこそ、なんでもいいので興味を持って学んだり、たくさんのものに触れたりしてほしいですね。
まいまい
そうですね。無駄だなって確かに思うかもしれないですけど、いつか本当に役立つ時って来ますよね。私も学生時代色々勉強してよかったって思うこと最近増えましたね。私からも若者に同じことを伝えたいですね!ではインタビューは以上です。ありがとうございました。

 

前川友太さんのインタビューをお届けしました。
日本語教師として働く傍、YoutubeやTickTockでの動画の配信、そして留学プログラム設立に向けて準備されています。
忙しいを言い訳にしたくないからこそ、異国の地でもやりたいことは全部する前川さん。
来年9月に設立予定の留学プログラムもぜひ実現されて、それをきっかけにいろんな価値観に触れ学びになってほしいです。

 

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